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考察 オーストラリア、ニュージーランド

相場見通し
05 /28 2017
月曜日はメモリアルデイでNY市場はお休み、三連休を使って豪ドル、キウィドルについてちょっと考えてみました。

オーストラリア

米大手投資会社BLACKROCKのジムバリーインフラ投資部門ヘッドによれば「石炭の時代は終わった。今日明日になくなるものではないが10年後にもあるかどうかに賭けるのは大博打だ」

石炭の世界第一位輸出国であるオーストラリア(世界の全輸出額の38%)にとって石炭需要の衰退大打撃、石炭以上の輸出量である鉄鉱石需要も中国経済の成長鈍化などで既に大きく減少しており2012年以来5年ぶりに貿易赤字から黒字に転換したのもつかの間、再び貿易赤字国になる可能性は高く、2013年から2016年にかけて貿易赤字が増大するに連動してオージードルが1.05から0.70まで下落したように長期的に再び通貨安のトレンドに戻ることが考えられます。

加えて米国の利上げとECBの緩和終了の一方、RBAの年内利上げ可能性はゼロ、25bpカットの可能性は15%とオーストラリアの金利のこれまでの有利性も薄れてくることからも金利差による通貨高もそう続かないと思われます。

今日は鉄鉱石価格が下落、昨年10月以来の安値$60を割り込みこれで年初以来27%の下落、豪ドルも小幅ながら続落、0.7420われに若干のストップがある模様。

短期的には0.7460ストップ、ターゲット0.7350でショート、中期ポジションもショート、0.7520ストップ、ターゲットは今年オープン時の安値0.7200.

ニュージーランド

ニュージーランドは地理的な近さや金利水準が近いことなどからオーストラリアと同列(同質?)に捉えられる向きも多いですがファンダメンタルズはかなりの相違点があるのも事実でそれぞれの通貨の動きはまちまち、実際オージーキウィのクロスレートもかなりのボラティリティーがありますよね。

貿易にかんしてもオーストラリアが鉄鉱石や石炭などの鉱業セクターが輸出を大きく占めるのに対しニュージーランドはミルク、羊および山羊肉、バターなどが殆どで鉱工業原材料の輸出は皆無(に等しい)で中国および世界経済のアップダウンに然程影響されることがなく中国経済弱気でもキウィ弱気になる理由はありません。

経常収支はオーストラリアが昨年第4四半期が330億ドルの赤字に対しニュージーランドは同四半期50億ドルの赤字、財政にいたってはオーストラリアが2009年以降ずっと財政赤字を続けているのに対しニュージーランドは2015年以来財政黒字と健全です。
金利見通しもニュージーランドは年内25bp利上げを15%ほど織込んでおり来年2018年中の利上げはなんと85%もの織込み度合い、オージードルと比べると俄然強気の見通しが持てそうでオージーキウィのショートが魅力的です。

キウィドルのリスクはやはり常にハト派的なRBNZニュージーランド中央銀行でしょうか。前回5月10日の政策金利決定会合のステートメントも驚くほどハト派でキウィドルが瞬間で100ポイント急落したのは記憶に新しいと思いますが、NZ中銀はオーストラリア中銀と同じように、ことあるごとに自国通貨高けん制発言を繰り返してきているのでこれからもそういった発言に振り回されるリスクは念頭に置いておく必要があると思われます。

キウィドルに関しては基本ニュートラルから若干強気としながらも資源国通貨全般が弱い相場が続きそうなのでキウィ単体の上昇も限定的と見られ、オージーキウィのショートやキウィカナダのロングなどクロスで持つ方がいいのかと思っています。

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NEWYORKFX

元欧米金融機関NY本支店の外国為替トレーダー、現在もNY在住。
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